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だんだんハウス@埼玉県上尾市

だんだんハウス: ようこそ!
相続により引き継いだ、広大な土地活用についてのご相談が始まり。
安全、安心に暮らせるエコヴィレッジを目標として、段階的に進めていくことをご提案し、今回は、その第一弾となる畑付き賃貸長屋3戸の計画です。敷地の中央に位置する欅の大木に向かって建物を振り、道路から少し奥まった場所に建物を配置。既存の樹木をなるべく生かしながら、落ち着いた住環境となるように配置しています。
玄関アプローチには深い軒をかけ、自転車やベビーカー、宅配の一時置き場など雨にぬれずに使用できるスペースをゆったりと設けました。日射をコントロールしながら、南北に風が抜けるように計画し、自然を取り込みながら中間期にも心地よく過ごせることを意識しています。
また、家事動線に配慮し、収納を適宜分散するなど、限られた空間でもなるべく機能性を高めることを大切に考えました。
ダイニング中央の壁に家族のメッセージが書けるチョークボードを設けたり、階段上部に半畳分の可動式読書コーナーを設けるなど、日常に楽しさをプラスできるような仕掛けを用意しました。
さらに、1階は、玄関や水回りも含めほぼ全ての床に蓄熱式床暖房を設置し、リビング南側の大きな開口には、冬場の冷気対策としてハニカムサーモスクリーンを設けています。
賃貸でも、素材に妥協せず、安心して心地よい豊かな暮らしを営める住まいとなるよう丁寧に設計しました。目の前の畑で採れた新鮮な野菜で料理してお隣におすそ分けする。そんな、緩やかなコミュニティが育まれることを願っています。


アプローチ
北側隣地境界線からしっかりと距離を取り、新たに植栽を入れ風や光が通る場所を設けました。
各玄関ドア上部の欄間から緑が見えるように植栽を配置して、隣地建物との緩衝帯となるよう配慮しています。
ダイニング入口からリビングを見る
全ての住戸から既存シンボルツリーであるケヤキの木が見える。新しく植えた樹木と既存樹木が繋がるイメージ。
だんだんハウス: プロジェクト




リビングからダイニングを見る
ダイニング入口付近、キッチンとの間にL字型のチョークボードを設けています。キッチン収納であり、キッチン手元を直接見えないよう配慮しつつ、回遊性のある動線としています。
リビングから階段を見る
階段横には、文庫本が入る程度の本棚を高さに応じて両側から使用できるように造り付けています。
階段下には、テレビ台と電話台となる棚板を造り付けて空間を有効利用しています。
玄関
玄関横には紺色の和紙クロスとピクチャーレールと絵を照らすためのウォールウォッシャー照明を設けています。
トイレ
腰高までは手入れがし易いタイル貼りとしています。照明は、夜中トイレに起きた時にも眩しくないよう、便器背面への間接照明のみとしています。
だんだんハウス: プロジェクト




洗面室
洗面台周囲の水はねが懸念される部分はタイル貼りとしています。天井に段差を設け、上部にも収納スペースを確保しました。
キッチン
水切り棚、調理器具をかけるステンレスバーや小さな食品庫と、限られたスペースの中でも空間を利用して使い勝手に配慮しています。
キッチンバックカウンター
生活に必要なゴミ箱スペースやオーブンレンジ等の家電置き場もきちんと確保しています。
主寝室
登り梁による小屋組みとして、室内に水平梁が出ないよう工夫しています。照明は天井には設けず、間接照明と壁面にシンプルな照明のみとし、明るさのグラデーションが出るように計画しています。
だんだんハウス: プロジェクト



主寝室(寝室側)
寝室との壁面上部に開閉できる開口を設け、南北に風が通り抜けるように考えています。
寝室
可動棚+ハンガーパイプをオープン収納として造り付けています。
納戸
階段を上がったところに設けたオープンの共用収納。可動棚+ハンガーパイプにより、住まい手によって使い勝手を工夫できる余地を残したつくりとしました。
だんだんハウス: プロジェクト




読書コーナー
未使用時。
読書コーナー
上下に建具が開き、それぞれ床と天井となり、半畳の読書空間が出来るようになっています。手前は文庫本サイズの本棚。
読書コーナーを寝室側から見る
壁際に設けた小窓からの明かりが左官壁に表情を与えています。
読書コーナー
階段との関係。床を開いた状態でも階段で頭が当たらない絶妙な高さ関係となっています。
だんだんハウス: プロジェクト




読書コーナー建具
床を引き上げる時用に綿ロープを引手に仕込んであります。
階段
なるべく広く感じれるよう、抜けのある力桁によるストリップ階段としています。
ダイニング入口
廊下と緩やかにつながるよう、建具にはアンティークガラスを採用しています。
ダイニング照明器具
壁から突き出すようなシンプルな造作照明器具用台座を用意しました。
だんだんハウス: プロジェクト




玄関ポーチ
外壁は左官壁とし、玄関前には板塀を設けて、出掛けに北側隣地と視線が合わないように配慮しています。
玄関横には、宅配の一時置きとしても利用できる棚板や屋根付きの駐輪スペースを設けています。
配管隠し
露出排水管は、瓦と砂利で、それとなく隠しています。メンテナンスにも配慮した意匠となりました。
大谷石の階段とウッドデッキ
所々に埋め込まれた瓦は、敷地内にある母屋の余り物を再利用しています。
建物南側外構
ウッドデッキも「だんだん」と少しづつずれた配置となっています。瓦だけでなく、石も既存敷地にあったものを再利用しています。
だんだんハウス: プロジェクト
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